しなやかデザインではこれまでに大学や研究にまつわる、
ウェブサイトやロゴのデザインを手がけてきました。
目的はその都度違いますが、常にその専門性に敬意を持ってデザインに取り組んでまいりました。
このページではそのアプローチと事例をご紹介します。
東京・清澄白河のデザイン事務所
しなやかデザインではこれまでに大学や研究にまつわる、
ウェブサイトやロゴのデザインを手がけてきました。
目的はその都度違いますが、常にその専門性に敬意を持ってデザインに取り組んでまいりました。
このページではそのアプローチと事例をご紹介します。
これまでに手がけてきたいくつかのデザインでは、お客さまから「専門的な内容をなるべく広く一般に伝えたい」という要望をいただいてプロジェクトが始まりました。 専門性の高い研究内容を広く伝わる形でデザインするために、最低限必要な条件はデザインする私たち自身がその内容を理解することです。もちろん専門家が何年もかけて研究してきたことを完全に理解することなどできるはずはありません。だからと言って、クライアントが話す言葉をそのまま並べるだけでは伝わるデザインを作ることはできません。私たちは伝えるプロとして、専門的な内容を少しでも理解し、なるべくわかりやすいかたちにしてデザインをすることを大切にしています。そのために、研究内容の理解を一歩でも深めるため、関連書籍に手を伸ばす、専門家の話に耳をかたむける、などを試みます。
私たちは広くわかりやすくすることだけが正解だとは思っていません。ときには複雑なことを複雑なまま伝えることが、正しい理解につながる場合もあります。けれども複雑なものが見づらいものだとは限りません。複雑なものを、複雑なまま、だけど見やすくすっきりと。複雑なことでもスッと頭に入れられる、デザインの力でそんな手助けができたら良いと考えています。
東京大学大学院の研究室を中心に進められている『Nici 窒素循環社会プロジェクト』のウェブサイトを制作しました。ゼオライトなどのナノ材料の研究の価値を、広く一般の人にも理解してもらうため、誰もが理科の時間に習った「窒素」の循環から順を追って説明していくようトップページをデザインしました。またとっつきにくい化学の研究にも親しみを持って触れてもらうため、イラストを用いたやわらかい表現を心がけました。
詳細 : Nici 窒素循環社会プロジェクト
URL : https://nici.jpn.org/
早稲田大学政治経済学術院 下川研究室のウェブサイトを制作しました。クライアントからは、食料経済学という研究テーマを、一般の人や、まだ専門性を持たない学部生にも興味を持ってもらいたいという要望をいただきました。そのためのきっかけとなるよう「誰もが身近に感じる日常的な食事が世界の問題とつながっている」ことを示すコラムを掲載しました。また、コラムにはユーモアのあるイラストを添えることで、読み始めたくなるようなビジュアル効果を狙っています。
詳細 : 下川研究室
URL : https://www.waseda.jp/prj-foodecon/
Webデザイン良質見本帳 第2版(SBクリエイティブ)掲載
早稲田大学 政治経済学術院 高橋准教授のウェブサイトを制作しました。発展途上国の貧困削減や環境保全について研究し、実際に途上国に何度も足を運ぶ高橋准教授の「ただ貧困に寄り添うだけではなく、大学の研究室として学問的・科学的視点から解を出そうとする研究活動」をデザインで表現しています。シャープなデザインで知的なイメージを、ハイコントラストでビビッドな色使いは高橋准教授の冷静でありながらも真剣に研究と向き合う姿勢を表しました。
詳細 : Ryo Takahashi
URL : https://www.waseda.jp/prj-takahashi/
早稲田大学政治経済学術院 下川研究室のロゴをデザインしました。食料経済学を、食と社会・世界の関係を考える学問ととらえ、平易な言葉に置き換えた「食を通して社会を読み解く」をコンセプトに据え、それをストレートに表したデザインとしています。円形によって作られた秩序だった形状を社会に見立て、そこに食べ物を加えることで、形に変化が起こる様子をマークで表現しました。またその全体の形状は「下川」の文字をデフォルメした形となっています。
詳細 : 下川研究室