しなやかデザインではこれまでにまちづくりやシティプロモーションなど土地や地域に関する、
ウェブサイトやロゴのデザインを手がけてきました。
私の出身である千葉県をはじめいくつかの地域でプロジェクトに携わっています。
このページではそのアプローチと事例をご紹介します。
東京・清澄白河のデザイン事務所
しなやかデザインではこれまでにまちづくりやシティプロモーションなど土地や地域に関する、
ウェブサイトやロゴのデザインを手がけてきました。
私の出身である千葉県をはじめいくつかの地域でプロジェクトに携わっています。
このページではそのアプローチと事例をご紹介します。
土地や地域に関するプロジェクトでデザインをする時に、避けて通れない課題として、まちには老若男女多種多様な人がそこに暮らしているという事実があります。もちろんその全ての人に理解される必要はなくプロジェクトの目的や性質により、ターゲットを限定することも多いです。しかし、それでもやはり、この種のプロジェクトでは広い範囲の人に理解される必要があることが多いです。例えば自治体が主体となるプロジェクトでは、その性質上かなり幅広い人が対象になります。また地域のコミュニティを作るようなプロジェクトであれば、対象は広くそこに住む人たちになることもあり、属性や年齢を絞ることが難しい場合もあります。ターゲットを絞らず広い範囲の人へ伝えることはデザインする際のハードルにもなりますが、それを達成するためにわかりやすい表現を工夫したり、文字の扱いに気を使うなど、多くの人に届くデザインができることは、土地や地域に関するプロジェクトの面白さでもあります。
突然個人的な話になりますが、私が生まれ育った場所はごくごく平凡なベッドタウンで駅前にはチェーン店の居酒屋やカラオケがあり、5分も歩けばあとはひたすら住宅地やマンションが並ぶ日本全国どこにでもあるような普通のまちでした。よそから立ち寄る人にとっては大した印象を残すようなまちではないでしょう。けれどもそんな場所でも、生まれ育った自分にとっては、あそこの角で誰と出会って、この坂道は誰とよく歩いていて、と特別な記憶を持った場所です。同様に日本全国どんなまちでも、誰かにとっては大切なまちなのだと思います。土地や地域に関するデザインは、そんなひとたちが、その場所にもっと愛着や誇りを感じるようになるきっかけが作れるかもしれない、とてもやりがいのある仕事です。
千葉県市原市の移住促進プロジェクトのウェブサイトを制作しました。当初は自治体内のいち組織のウェブサイトを制作するプロジェクトとして依頼されました。けれども議論をする中で、組織の目的である移住促進を直接的に訴えるようなウェブサイトの方が良いのではないかという結論となり、市原での生活をイメージできる記事を多く掲載するメディアサイトを制作することになりました。市原では暮らすことと働くことをはっきりと分けないことで豊かな生活を実現している人が多くいたため、そのライフスタイルから「暮らすように働き働くように暮らす」というコンセプトをたてました。また実際にそのような暮らしをする人たちをモデルに撮影を行い、コンセプトを表現するためのビジュアルを制作しています。
詳細 : くらす はたらく いちはら
URL : https://lifework-ichihara.com/
Webデザイン良質見本帳 第2版(SBクリエイティブ)掲載
千葉県四街道市のシティプロモーション『ドラマチック四街道』のウェブサイトを制作しました。このプロジェクトは弊社が参加する時点で始まって数年が経っていたこともあり、すでに魅力的なコンセプト・写真・映像などが揃っていました。その魅力的なコンテンツをどうしたらウェブ上でより広く・深く伝えることができるかに注力してデザインを考えました。よその人から見れば平凡かもしれない、けれども仔細に見ればドラマチックな四街道の日常をおさめた写真や映像。装飾を極限まで削ぎ落としたシンプルなデザインで写真や映像を引き立てるようなウェブサイトとしました。
詳細 : ドラマチック四街道
オンスクリーン タイポグラフィ 事例と論説から考えるウェブの文字表現(ビー・エヌ・エヌ)掲載
千葉県市原市の移住促進プロジェクト『くらす はたらく いちはら』のロゴをデザインしました。市原市は北部には工業地帯が広がりますが、南部には豊かな里山が広がる、ふたつの顔を持つ地域です。またプロジェクトのコンセプトは「里山で暮らすように働き働くように暮らす」という暮らす/働くという2つのことがシームレスにつながるライフスタイルでした。『くらす はたらく いちはら』のロゴはそのような硬/軟2つの面がつながってたイメージを表現するデザインとなっています。
詳細 : くらす はたらく いちはら
タイポグラフィ年鑑2020入選
千葉県市原市で人と人、職と職、物と物など、様々な交差点をつくることで地域の可能性を広げる『Co-Saten』プロジェクトのグラフィックをデザインしました。プロジェクトは商店街の空き店舗にイベントスペース/コワーキングスペースを作るところから始まりました。そのスペースがまだボロボロの空き店舗だったところからプロジェクトに参加し、クライアントの地域のHubになる場所にしたいという思いから「交差点をつくる」というコンセプトを立て、それを表すロゴやグラフィック、ウェブサイトを制作していきました。
詳細 : Co-Saten
URL : https://co-saten.com/
「誰かの日常を、あなたの旅先に。」をコンセプトに旅のプランを紹介するサービス『Meguribito』のロゴやグラフィックを制作しました。コロナ禍で始まったプロジェクトであり、関係者も全国に散らばっていたため、オンライン上で議論やワークショップを行いブランドコンセプトを作っていきました。
『Meguribito』は日本各地の日常を体験できるプランを紹介します。それはパッケージ化された観光ではなく、その地域の人にとっては日常であり、ありふれた石ころのような体験でもあります。そんな体験もよその地域からきた旅人にとっては魅力的な宝石に見えることがあります。石ころの中から宝石を探すようなサービスになるようにとの思いを込めて、不揃いな石があつまって「M」の文字になったロゴをデザインしました。印刷物も封筒に入った手紙を模したリーフレットや、真っ白ではない紙を用いたカードなど、地方の日常から届いた手紙やメッセージを感じるアイテムを制作しています。
詳細 : Meguribito