バディの姿

2024年12月4日

「We are Buddies」について

しなやかデザインの佐々井です。
昨年、「We are Buddies」のサイトリニューアルをお手伝いしました。
「We are Buddies」とは、こどもとおとながバディとなって遊んだり話したりしながら、細く長い関係性を築いていくプロジェクトです。
保護者の方だけが子育てを頑張るのではなくそこに多くのおとなが関わり、登場人物みんなが力を抜いて、優しい気持ちになれる社会を目指して2020年に始まりました。
具体的な活動は、バディズとなったふたりは月に2回程度、数時間をともに過ごします。場所はふたりで決めて公園、動物園などパブリックな場であればどこでも大丈夫です。これを、まずは1年間続けて細く長く関係を築いていきます。
今年から僕もこの活動におとなバディとして参加し、いまは小学生の男の子とバディズとなって月に数回遊んでいます。
活動内容やバディズの紹介がサイトやnoteで詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。

取り組みの発信のしかた

この素敵な取り組みを友達や家族に紹介したいのですが、支援やボランティアでもないこどもとの関わり方をどう表現して、どう発信すればいいのかが分からないというのがバディをしている中での悩みでもありました。
そういったモヤモヤとした部分や、こどもにとってそもそも「バディ」とはどのような存在なのだろう?どう見えているのだろう?という疑問を代表の愛梨さんと話している中で、こどもたちにそれぞれのバディズの絵をかいてもらい、この活動を表現してもらおうという話になりました。何組かのバディズに集まっていただいて弊社のオフィスでお絵描きワークショップの開催です。
いろんな種類のスタンプと絵の具を用意し、それを使ってこどもから見えるふたりの姿を表現してもらいました。長方形のスタンプで背の高さを表したり、カラフルな色使いでいまの気持ちを表したり、イラストで表現された姿だけでなく一緒にスタンプを押している最中の距離感や話し方など、バディたちそれぞれの個性が見えてきました。
この写真は僕のバディがワークショップで実際に描いてくれたものです。ふたりで最初に遊びに行った江東区の夢の島公園でたくさんの船を見た思い出を描いたそうです。
それぞれがふたりの思い出のものや好きなものを描いていき、たくさんのバディの姿を表現することができました。
年齢や環境が違っても仲良くなれてお互いを想い合えるバディたちを見ていると、そこには壁のない素敵な関係性があることに気付かされました。

カードの作成

より取り組みを広げるための広報物として、このイラストを使ってカードを作成することになりました。スマホの裏に挟んでいつでも紹介できたり、ショップカードのようにお店に置いていただいたりできることを考えて見開きのカードタイプに。
そして、コピーライターの三井千賀子さんに「おとなだけど、ともだち。こどもだけど、ともだち。」というコピーを考えていただきました。
これはワークショップを行った時に感じた素直な気持ちで、この取り組みを表現するのにぴったりな言葉だと思いました。
バディズにはいろいろな人、姿、関係がある。それを表現するためにカードの表紙にはワークショップで描かれたイラストを複数配置しました。中にはフリースペースを設けて、それぞれが好きなようにカードを使えるようにしています。
このカードを通して新たなバディのつながりができると嬉しいです

取り組みの先に

活動に参加して、今回のようにワークショップを開催したり、それを用いてデザインをしたり多くの経験と学びができています。僕自身もバディズとなって9ヶ月が過ぎ、こどもの成長を近くから見守るだけでなく自分自身にこどもが与えてくれることや、初めて気付かされることも多くあり、今後の僕たちのともだちとしての姿はどう成長していくんだろうと楽しみな存在です。

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